佐紀・佐保路の秘仏たち 秋篠寺編
6月6日(土)は奈良秋篠寺の秘仏「大元帥明王(たいげんみょうおう)」が御開帳になる年に1度の日で、ようやく休日(土日)とかぶったので行ってきました。秋篠寺は奈良時代の終わり光仁天皇の勅願によるお寺で、我国唯一の伎芸天立像で有名なお寺です。
場所は近鉄大和西大寺駅から徒歩20分くらい、バスだと7分ぐらいという微妙な位置にあってお金節約ということで歩いて秋篠寺へ向かいました。
秋篠寺南門に行く途中に観光バス駐車場の横を通ったらすでに2台もバスが止まってて嫌~な予感・・・。受付で500円払い、10時30分過ぎに着いた時にはもう大元堂の前には行列が!!!この時間で行列ができるとなると後に回せないなと踏んで、すぐ最後尾へ並ぶ。こないに人気があるとはつゆ知らず(汗) 日陰もないところに15分くらい並ばされ暑いのなんのって!日傘持ってきてよかったーーー。
ようやく大元堂に入ると、内陣中央に厨子に入った大元帥明王がおられました。内陣に上がる(進む)ことができて、目の前で拝めるようになっていました。出入り口近くで物品販売していたり、祈祷受付をしていたりして結構狭いお堂なのでごったがえしていました(導線がうまくいっていない)。
まずは列を離れてお参り。ご挨拶を済ませてから内陣へ。御本尊の左横に大日如来坐像。その右に不動明王立像。あれ?大日の左には誰もいないの?盗まれたとか?と思う。右横には阿弥陀如来坐像。で中央の大元帥明王は髪が逆立っていて筋肉ムキムキで忿怒顔なんだけど、どこかやわらかい印象。腕・手首・首・腰・足首に蛇が巻きついてあって、左手の人差し指が真っ直ぐピンと立っています。人差し指だけすごく緊張感がありました。
大元帥明王って珍しいので調べてみました。鎮護国家と敵外退散の明王として宮中でのみ許されていた大法「大元帥御修法(祈祷)」の本尊として重んじられていたそうです。秘中の秘で修法は勿論、尊像を造るのも禁止。なのでこちらも我国唯一の像です。
なぜ秋篠寺に?と思ったら、平安時代・空海の弟子で真言宗の小栗栖常暁(おぐるすじょうぎょう)が当寺の閼伽井(あかい・仏前などに供養される水を汲む井戸)で修行中、水底に落ちる自らの影を眺めるうち、その背後に憤怒の形影の重なっているのを観その形を絵にします。そして渡海入唐された時にこの尊法にお会いし、日本へ諸尊像や経を書写して請来されたそうです。なるほど。お告げね。その縁で香水閣閼伽井は永らく禁裏御香水所として明治4年まで例年1月7日の御修法に際し献泉の儀を務めた歴史があるそうです。
そうそう。帰りに東門から出ようとして人並みに歩いていたら偶然にも香水閣に行き着いてお水をいただきました。井戸の中を覗いたら、こんこんと水が湧いていました。昔仏友が秋篠寺に来たことがあって、こんなところに井戸が湧いてるなんて知らなかったって言ってたっけ。こんな霊験あらたかなお水だったとは!知ってたらもっとありがたくいただいたのに~(汗) お水は確かペットボトル2本まで詰めて持って帰れました。私達はお茶がまだふんだんに入っていたので断念。ちなみに6月6日しかいただけないそうです。
8枚入りポストカード(500円)と大元帥明王 御守護(300円)を買っていざ本堂へ。
本堂は国宝で広いです。よく見えるように仏様にライトを当てて見仏客への配慮が見られます。本尊は薬師如来坐像。日光・月光菩薩も十二神将もいて薬師ファミリー勢揃いです。こちらの薬師は丸いお顔で鼻筋が太く目が釣り上がっていてへの字口。若々しく見えます。なぜか右手の施無畏印(こちらに手の平を見せている形)の関節のしわの作りが粗い。目立つのでもったいない。ファミリーの中では十二神将が1番彩色が残ってて緻密に作られてありました。
あとあんまり記憶にないので(汗)パンフから地蔵菩薩、帝釈天、不動明王、伎芸天と以上が須弥壇上におられた仏様。伎芸天は思ってた以上に大きかったです。伎芸天のお守り(100円)が売っていて人気の程が伺えます。
須弥壇の右側に愛染明王。左側に五大力菩薩。五大力菩薩は初めて見ました。全部が憤怒顔で4体が蔵王権現とそっくりなんで菩薩っておかしいやんと疑っていたけど、調べてみたら菩薩で正解でした(汗) 菩薩なのに憤怒顔が特徴らしいです。鎮護国家を祈る密教の重要な法会である「仁王会」の本尊に用いられたそうです。うぁ!また鎮護国家!?なんか私が思っている以上に秋篠寺ってスケールのデカイお寺やん!(笑)
私達がいぶかしげに見ていると、男の子(推定5歳)が母親に「これ蔵王権現ちゃうん?」と話しているのが聞こえてきました。おぉ!ここにみうらじゅん2世が!(爆) そうなのよ~蔵王権現にクリソツなのよね~。将来が楽しみですなぁ(ニヤリ)
お昼が近づいてきたので、近くの「イベリコ屋」でランチ。イベリコ屋へ行くには奈良競輪場を横断するのが近道で、初めて競輪場に足を踏み入れました。今日は東京でレースがあった為か土曜なのにガラーンとしていてモニターの周りにだけおっさんの群れが。女性なんて受付と売店にしかいません。当然マダムです(笑) 一応初見なんで寄り道してレース場へ。案外狭い。入場はタダなんで本など持ってきてくつろげるなぁと思いました。
イベリコ屋ではイベリコ豚のとろとろうどん お寿司付 ¥980をチョイス。うどんの器がつるとんたんみたいに、いやそれ以上にデカイ。行儀が悪いけど器にひじ付けていただきました(汗) イベリコ豚からでるお出汁がうまかった~!お店からカルパッチョをサービスしていただきました。こちらも焼肉のたれがかかってておいしかったです。お腹を満足し終えて、平城駅からいざ!ならまちへ!
「まんとくんに遭遇!」へ続く!
そういえば、大元堂の正面左右にあった提灯の裏に「塩川正十郎」の文字が・・・!塩じい・・・も、もしや・・・あれを使ったんじゃないですよね???
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